就活をする時は、業界別に志望動機を学ぶのが大切だ。
志望動機は、よくある定例文を書いただけでは意味がない。
面接の担当者は、グローバルな世界で活躍したい、この会社なら自分を成長させられる、といったありきたりの文章には飽き飽きしているので、その業界と企業に即した志望動機で自分をアピールしていく必要がある。
志望動機には、自分の思いや強み、特徴を盛り込むのが重要なのは言うまでもないだろう。
ただそれらは全て、相手に伝わらなくては意味がない。
企業側は自社に合った人材を欲している訳だから、八方美人の自己アピールをするより、その企業が求める事情や特徴に適した志望動機を書いた方が、面接官に伝わりやすくなる。
自分が目指す業界の志望動機を学ぶだけでも、ある程度の文章は書けるようになる。
さらに全く別の業界の志望動機を学んでおけば、より面接官に届きやすい文章を書けるようになるだろう。
例えば、アパレル業界を目指す人が建設業界の志望動機を学んだとする。
給与や平均勤続年数、業務内容などがかなり異なるため、求められる志望動機も違って当然だ。
志望動機の違いが分かると、なぜアパレルにこうした志望理由が必要かが客観的視点から理解でき、他の人と違う自己アピールの文章が作れるかもしれない。
別の業界の志望動機を学ぶ利点はここにあるといえるだろう。
自分の進みたい業界の志望動機だけを徹底的に学んでも、ほかの求職者も多かれ少なかれ同じことをしているので、抜きんでたアピールにはならない。
それよりも、他業界と比較した志望動機を書ける人間が採用担当者の気を引くことができるだろう。